Gonzore Trailさん主催の「森でみつける~私とあなたの見方、感じ方~」を
行いました。感染症対策をしながらの開催、残念ながら直前にキャンセルという方
もいらっしゃいましたが、20名を超える方にご参加頂きました。
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午前中は、室内でのワークと講座、午後はGonzore Trailの森に移動し、
森の中でワークを行いました。今回のタイトルは「森で見つける」。
何かを見たり、聞いたり、体験したとき、自分のなかにある考えや疑問が生まれたり、
何らかの感情が生まれたりします。誰かの何気ない一言に腹が立ったり、傷ついて
悲しくなったり。逆に自分の行為が、自分の意図しない形で相手に伝わり、知らない
ところで相手を怒らせたり、傷つけたりということも起きていることがあります。
他のことに注意が向いていて声をかけられたことに気づかなかったことが、相手には
「無視された」と受け取られ、関係が悪化してしまうとか。
日常の中で、そうしたことを意識的に内省したり、相手に確認をしたり、伝えたりする
機会は少なく、また立場や関係性から、敢えて感情や考えを持たないようにしたり、
押し殺したりすることも少なくありません。
今回は、ワークを通して「自分に生まれるこの感情はどこから出てくるのだろう?」
「私はいま、何を考えたり感じたりしているんだろう?」ということに目を向けたり
他者からのフィードバックをもらうことで自分に気づいたりすることを行いました。

また、自分が持っている自分のイメージは、ときとして他者との関係性の中で、
あるいは他者からのフィードバックによってつくられたり強化されたりすることが
あります。これはリピットの「社会的相互作用の循環過程」の中で紹介されていますが
人前で話すことが苦手な人が、自分の意見を言えずにモジモジしていると、周囲から
「ハッキリ言ってくれないと分からないよ」というフィードバックを受け、その結果
ますます人に意見を伝えることに苦手意識を持つというような場合です。この場合
苦手だという意識が強化され、より人前で話せない行動につながり、更に苦手意識が
強くなるという負の循環を繰り返すことになります。こうした循環過程を知ることで
自分のイメージがどのように形成されているのか?に意識的になれたり、あるいは
他者とのかかわりかたで活かすことが出来るのではないか?ということも紹介しました。

参加された方からは

・多くの人が気付いているようで気付かないことを心に残してくれる。
 話を聞いたことを、午後、体感できる構成が良かった。
・自然の中で深く感じるもの、得るものがあった。
・自分の感覚を森の中で取り戻す時間の過ごし方が心地良かった。
などの感想を頂きました(Gonzore TrailさんFacebookより)


「わたしに気づく、わたしを知る」
空気の澄んだここちよい森のなかで、素敵な時間と空間を過ごすことができました。